こんな悩みを持っている方へ読んでもらいたい記事です。
昔から会社に入るとこんなこと言われます
- 3年は辞めるな
- 3年は頑張れ
- 石の上にも3年だ!
など、3年は働かないと仕事なんてわからないから・・・という主張ですが、令和の時代には古臭いという考え方もチラホラ出てきてますね
では、パティシエの場合はどうかと考えた時・・・
会社員とは違った理由があるので、興味のある方は読んでいってください。
ですので、今回の記事は、
ケーキ屋さんを続けた方がいい3つの理由として
- ポータブルスキルを得られる
- 10000時間の壁
- クリスマスを3回経験できる
などを順番に説明していきます。

ポータブルスキルを得られる

パティシエを3年間続けた方がいい理由として『ポータブルスキル』を得られることがあります。
ポータブルスキルとは?
どのような会社でも通用する、ビジネスに必要な技術。
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- スケジュール管理能力など
逆に、アンポータブルスキルは、
- その会社でしか使えない機械操作
- その会社でしか使えない知識など
専門的過ぎて他の会社では使いにくいスキルです。
パティシエをしていると知らぬ間にポータブルスキルが伸びています。
順番に説明していきますね。
コミュニケーション能力

パティシエはチームで動くことが多くそのとき必要になるのが、コミュニケーション能力です。
パティシエの仕事は
- スポンジ焼くときに型の準備や粉をふるったり準備をする
- タルトのフォンサージュ(敷き込み)をみんなでやったり
- 仕込みのバター計量をやっておいたり
などなど、サポートしたりされたりです。
『みんなでお店のお菓子を作る!』という共通目的があるので、コミュニケーション能力は自然と伸びてくるでしょう。
マネジメント能力

パティシエはチームで動くことが多いので、自然とマネジメント能力が伸びます。
ここで言うマネジメント能力は、ザックり言うと『人に仕事を任せる(お願いする)力』です。
後輩や部下ができた時、
- 次は何をさせるか?
- 計量を任せれば次の仕事がスムーズに進むな
- スポンジを焼きたいから型の準備をお願いしよう
などを考えることができるようになれば、全体の仕事がスムーズに進みます。
パティシエの仕事に限らず、どんな仕事にも役に立つスキルになります。
やっぱり仕事を頼むのが苦手・・・という方はコチラの本がマンガで読みやすいのでオススメです。
タイムマネジメント管理能力

タイムマネジメント能力は時間をコントロールする大切なスキルです。
例えば、お店を10時までにオープンするなら、
- お店の掃除をする(30分)
- 焼き菓子を並べる(30分)
- 生菓子を並べる(30分)
- お金などの準備をする(30分)
と考えると、8時には準備をはじめないと間に合わない・・・など
目的に合わせて、時間の配分を考えて仕事をしていると自然とタイムマネジメントは身についてきます。
オーブンを使うときはもっとシビアに、
- スポンジを焼いてる30分の間に別の仕込みを
- クッキーを焼いてる18分の間に次の焼く準備を
- 追加で3分焼いている間に洗い物を
など、製造現場だとお菓子の焼き時間に合わせて動くのでサクサク動かないとオーブンがブーブーなりっぱなしになります(笑)
ホントに自然と身に付くんですよね・・・早く帰るために
10000時間の壁
10000時間というのは、マルコム・グラッドウェルのベストセラー『Outliers(邦題:天才!成功する人々の法則)』に書かれている成功者になるために必要な「何か物事を極めるために必要な時間」
ザックリ言うと10000時間の仕事量をこなせばプロレベルにはなるよねってことです。
では具体的に10000時間とは、どんなだろう?
- 1日8時間労働×月22日×12ヶ月×3年=6336時間
- (1日8時間労働+残業2時間)×月22日×12ヶ月×3年=7920時間
- (1日8時間労働+残業4時間)×月22日×12ヶ月×3年=9504時間
10000時間はあくまで目安ではありますが、通常の仕事に加えて、休日にお菓子屋食べ歩きや練習などをすると普通に達成できますよ。
3年も働けば、いろんなお菓子も作れるようになるので、10000時間というのはパティシエにも当てはまると思います。
もっと詳しく知りたい方は、コチラの本を読んでみてください。
クリスマスを3回経験できる

3年間辞めない方がいい理由として、クリスマスを3回経験できるからです。
クリスマスというものは忙しい・・・その忙しさは人間を大きく成長させます。
成長内容はコチラ
- センス向上(大量の可愛いクリスマスアイテムを見ているだけでも)
- スケジュール調整能力(いつから仕込みを始めるか?ミスると・・・💀)
- 価格交渉術(12月24日と22日で苺の値段が1.5倍違うタイミング見極めろ)
- 空間把握能力(いつもと同じスペースで数倍のケーキを作る工夫がいるね)
- ゾーン(人は限界を迎えると最低限の動きをするため超集中状態になれる)
などなど、クリスマスというのは1度乗り越えれば限界突破で成長できます。
とはいえ、1年目からこれらをすべてこなすのは不可能(というかやらせてもらえん)
ですので、3年かけてクリスマスを乗り越える力を身につければ、人として大きく成長していること間違いなし!
まとめ

今回は、パティシエが3年働いた方がいい理由について書かせていただきました。
3年働いた方がいい理由は
- 他社でも使えるポータブルスキルを得られる
- 10000時間の壁に近づきプロになれる
- クリスマスで大きく成長できる
などの理由からでした。
パティシエという仕事は、そのお菓子を作る過程でいろんなスキルが身についていきます。
今回紹介したポータブルスキルのようにパティシエ以外の仕事でも役に立つスキルはいろいろあります。
パティシエとして一生懸命働いていれば、他にも道は見えてくるので、まずは3年働いてから次の道を決めてもいいのかな?と思っています。
今回の記事が、仕事や転職で迷っている方の参考になればうれしいです。