こんな感じでタイトルに興味を持ってもらえた方へ読んでもらいたい記事です。
僕、タイゾーは約10年ほどパティシエをしておりました。
最近、転職を視野に入れ、パティシエの求人を見ていたところ『量』を作るか『質』を上げるかの2極化している印象です。
主観で感じたことを書きますので、『そんな見方もあるんだね』くらいに思ってもらえたらありがたいです。
ですので、今回の記事は、
- 令和時代のパティシエ
- 求人情報から見える時代の変化
- これからのパティシエはどう働くべき?
こんなことを書いていきます。
令和時代のパティシエ

パティシエの働き方というのは時代によって変化しています。
特に、某有名パティスリーの「超長時間労働」が問題になったため、どのパティスリーも労働時間に対してシビアになりました。
少し周りのパティスリーや業者さんから聞いた話をまとめてみました。
長時間労働がなくなった個人店の変化

パティスリーの長時間労働をなくすため、お店はいろんな変化・工夫をしています。
- ケーキの種類を減らす
- 作業工程を減らす
- スポンジなどを作らず買う
- クッキー生地だけ買う
など、作業時間を減らすための工夫をやりはじめたお店もあるようです。
長時間労働がなくなったデメリットとして
- パティシエの給料が安くなった
- パティシエの求人数が減った
- お店だけでのスキルアップがむずかしい
などがあります。
長時間労働をさせることができなくなったので、お店で練習することができないところもあるそうです。
お店も問題になるリスクを取りたくないと思うので、お店で練習させてくれる店も少なくなっていくと思います。(予想ですが・・)
他にも、パティシエの求人情報に変化が見られたので書いていきます。
求人情報から見える時代の変化

最近の求人情報を見ているとザックリこんな印象を受けました。
- 個人店の正社員パティシエ求人減少
- 派遣社員のお菓子製造求人増加
- 観光地パティシエの求人増加
- 高級店のパティシエ求人増加
地域によっても違いはあると思うので、その点はご了承ください。
個人店の正社員パティシエ求人減少
正社員でパティシエを雇える個人店が減っている印象です。
パート・アルバイトの求人はたくさんあるので、お店としては人件費をなるべく抑えたい背景が見えます。
派遣社員のお菓子製造求人増加
工場での派遣社員のお菓子製造求人が増えています。
機械に材料を入れてボタンを押すだけの仕事で、クッキーやチョコレートの大量生産するようです。
簡単なお菓子なら個人の技術はいらない時代に変わってきていると感じました。
観光地パティシエの求人増加
観光地のカフェ・お菓子屋を管理するパティシエの求人が増えています。
お菓子を作ることより、未経験の方への教育・売上の管理・マネジメントなどがメインの求人は増えています。
それほど作るのが難しいお菓子は見かけないので、1~3年ほどのパティシエ経験があれば対応できる印象です。
高級店のパティシエ求人増加
コロナの影響で減っていた観光業界の客足が戻り始めたせいか、ホテル・オーベルジュなどのオープニングスタッフとして高級店の求人は増えています。
先ほどの求人とは違い、パティシエとしての高い技術が要求されます。
技術のあるパティシエを即戦力として中途で採用し、メニューの考案・材料の発注・管理など幅広い仕事をやってもらいたいといった感じですね。
とはいえ、高い技術をもつパティシエは独立又は他店でポジションを持っているので、なかなか採用枠は埋まらないみたいです。
これからのパティシエはどう働くべき?

基本的にはパティシエがやることは変わらないと思います。
- お菓子作りの技術を上げる
- 部下を育てマネジメント能力を上げる
- 材料の発注業務を行い管理能力を上げる
- 経営に関わり、お金に関わる能力を上げる
- 独立・組織での長を目指す
・・・ができたら、誰もパティシエ辞めたりしないで離職率も上がらないんですよね。
とはいえ、中途半端な技術のパティシエは企業に求められなくなっているのは事実です。
では、どうすればいいのか?
- 技術を特化させる(パイピング・ショコラティエなど専門性を高める)
- お菓子作り以外のスキルを学ぶ(ライティング・カメラなど)
- お菓子作り以外の知識を学ぶ(マーケティング・経営学など)
など、パティシエと『+α』の部分を組み合わせて育てることで新しい道が見つかると思います。
『+α』の部分を見るけるためには、いろんな経験と勉強が必要になります。
その中で「コレ好きかも」「得意かも」といった素直な感性で自分と向き合えばことがとっても大切です。
- パティシエ+パイピング技術特化→パイピング講師
- パティシエ+エンジニア(独自システム開発してお菓子屋で独立)
- パティシエ+絞り技術特化→(花の絞りに特化した誕生日ケーキ専門店)
など、自分の得意を見つけて独自の道を進んで成功した先輩パティシエはたくさんいます。
何が自分の得意なのか見つけるためにも、やってみないとわからんということですね。
コチラの本も参考になるのでよかったらどうぞ。
ひとこと

今回はパティシエ求人を見る中で感じたことを書かせてもらいました。
これからのパティシエは
- 高級志向の高い質を求められる
- かんたんなお菓子の仕事は機械にとられる
- パティシエ+αを鍛えるべし
でした。
先輩や原料の問屋さんに聞いたりした情報で書いた記事なので、多少かたよった考えもあるかもしれません。
でもまぁ、技術のあるパティシエは仕事なくならないという事実は昔も今も変わらないというのもわかりましたね。
コンテストで入賞目指したり、企業でシェフパティシエ目指したり・・・みたいなことが「イヤ!」「無理!」という方は『パティシエ+α』の部分を考えてみてはどうでしょうか?
自分に合った、自分らしいパティシエの形を目指して頑張ってみるのも1つの道だと思います。