2021年にパティシエを引退し、サラリーマンに転職しました。
辞めた理由1つとして、『パティシエの仕事がつまらなくなった』というものがあります。

パティシエのちょっとした裏側を含め、詳しく書いていきますね。
パティシエになりたい方にとっては、あまり見たくない内容かもしれません。
とはいえ、いずれ向き合わなければいけない問題になるかもしれない・・・そんなときに自分ならどうするか?先に知っておいて心構えをするキッカケになればうれしいです。
パティシエの仕事がつまらなくなった3つの理由

僕のパティシエという仕事がつまらなくなった理由は、
- 利益優先の考え方しかできなくなった
- 『仕事』が『作業』になった
- 働き方をコントロールできない
この3つです。
この問題は『自分の立場』が変わったときに向き合わなければいけなくなりました。
その変化に、うまく対応できる人はパティシエを続けられると思うので、自分がどう考えるかのキッカケになれば幸いです。
利益優先の考え方しかできなくなった

パティシエの仕事をはじめたころは、
- ロールケーキを任されたし頑張ろう
- モンブランの作り方を教えてもらった
- お客さんに喜んでもらえた
自分の成長やお客さんに喜んでもらえることを素直によろこんで仕事をしていました。
いろんな仕事を覚えて出世すると、お店の経営にかかわるため『利益』と向き合わなければなりません。
作ったケーキが全部売れてくれればいいんですが・・・必ずしもそうではなく
- 効率よく売れるケーキは何か?
- 効率よく作れるケーキは何か?
- ロスが出にくいケーキは何か?
こんなことばかり考えるようになりました。
いつしか「達成感」や「お客さんに喜んでもらいたい」という『心』を無くしていきました。
【利益だけ】を求めるパティシエは、ビジネスが成功したとしても結果として幸せではないかもしれないという話です。
『仕事』が『作業』になった

人件費をおさえるために、仕事の効率化をするようになりました。
- 不要在庫を減らすために資材の統一化
- 残業を減らすための簡単なケーキでメニュー構成
- 人件費を抑えるためにパートでもできる仕事を増やす
こんな感じですね。
そこに『技術の向上』はなく【効率よくすすむ作業】だけでした。
自分が作りたいケーキを作れば楽しいけど、手間がかかるので利益率がさがってしまう。
こういったジレンマを抱えたことで、だんだんパティシエの仕事がつまらなくなっていきました。
働き方をコントロールできない

パティシエも店長クラスになると【売上目標】を達成しなければなりません。
そのために、
- 催事などにも積極的に参加
- クリスマスケーキはすべての注文を受ける
- 人件費を減らすため自分が働く
こうなると、残業や休日出勤で働き方をコントロールできません。
人員も安定しないので「有給」をとることもムズカシイ。
人生は長距離マラソン、ムリな働き方では体も心も疲弊していくだけなんですよね。
変えるべきパティシエの考え方

この問題の改善点は、『働き方を見直す』ことにあります。
とあるパティシエの方が言っていた言葉で、
『デパートの催事やイベントにたくさん出店すれば稼げるよ。でも心が乾くんだよ、だから全部断るようにして、お店に来るお客さんを大切にした』
引退した後に、Twitterで見かけたなにげない言葉でした。
この言葉を聞いた時、『自分も心のありかたを考えて働き方を選ぶべきだった』と反省したのを覚えています。
『働き方をコントロール』できればこのような悩みは生まれません。
その方法として、僕は『本業』+『副業』+『投資』の3つから収入を得るようにして【本業】に縛られない生き方を目指しています。
- 本業(生活費を稼ぐ)
- 副業(好きなことを仕事に)
- 投資(株の配当金で生活に余裕を)
その他にも『独立開業』という手段もあります。
つまり、パティスリーで働くという枠にとらわれず、自分に合った生き方を考えながら仕事をしてくださいということです。

ひとこと

今回の記事では、僕がパティシエという仕事をつまらなくなったという話でした。
- 利益優先の考え方しかできなくなった
- 『仕事』が『作業』になった
- 働き方をコントロールできない
などが理由でした。
パティシエに限らず、仕事というのは「誰かの役に立つ」という達成感や幸福感がないと楽しめないと思います。
ただただ、利益のために働いていくと、いつか心を無くしてしまうかもしれません。
そうならないためにも、今回のことを理解している方と働いたり、副業や投資・独立開業するなどして『心』をなくす働き方を避けるようにしてくださいね。
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