お菓子の豆知識

カヌレとは?カヌレの発祥にまつわる4つの説。影の英雄フランスの尼さん

タイゾー

今回は、みんな大好き『カヌレ』のお話です。

フランスの伝統菓子『カヌレ』ですが・・・今、すごく人気がありますね。

TwitterやInstagramなどでも「カヌレ作りました」と投稿している方を多く見て身近なものになっているんだと感じます。

そんなカヌレですが、なぜ『カヌレ』というかご存じですか?

もし、知らないという方は、是非この記事を読んでいってください。

 

今回の記事は、

  • カヌレとは?
  • カヌレ発祥4つの説、ホントはどこ?
  • カヌレに必須!蜜蝋ってなに?

こんなことを知れる記事となっています。

より深く知ってもらえたら、もっと美味しく食べれること間違いなしです。

 

ちなみに、

タイゾー
タイゾー
僕はオーガニックパティシエ歴約10年の元パティシエです。お菓子のことやレシピについて発信していますので、よかったら参考にしてください。
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カヌレとは?

カヌレは、フランスのボルドー地方の伝統菓子です。

小さな釣鐘型に12本の縦溝のある独特な形をした型をつかうこと『溝』という意味を持つ『カヌレ』の名前がついたそうです。

食感は外はカリッと、中はモチッとして、見た目は深い茶色の焼き色がうつくしく、中はカスタードの黄色がハチの巣状に固まっています。

カヌレ発祥4つの説、ホントはどこ?

カヌレの発祥には4つの説があります。

  1. 12~15世紀ごろ、ボルドー地方はイギリスの支配下にあったため、イギリスのお菓子である「プディング」や「マフィン」が原型となった説
  2. 16世紀頃、修道院の尼さんが棒状のお菓子を作ったのがはじまりだったが、フランス革命時失われた。その後1830年に菓子職人が復活させ、独特な型(後のカヌレ型)を考案した説
  3. ボルドー地方に流れるガロンヌ河付近に住んでいた貧しい人たちのために、神父が貿易船などから小麦粉をもらい作って配ったとされる説
  4. リムーザン地方のcanoleというお菓子が17世紀にボルドーにもたらされ、コレがカヌレになったという説

この中で有力なのは①+②とされています。

昔、修道院ではワインも作っていて、沈殿物を取り除くのに卵白が使われていました。

その時に、余った卵黄を使いお菓子を作ったという話もあるので①→②へ伝わっていったと考えられています。

現在でも、ボルドーでは500を超える製造業者が今も伝統を守っているそうです。

カヌレに必須?蜜蝋(みつろう)ってなに?

カヌレは『蜜蝋(みつろう)』を型に塗って焼き上げます。

蜜蝋とは、ミツバチが巣を作る時に、お腹の蝋線からだすもので、保湿・柔軟効果があり、化粧品や軟膏にも使われています。

昔、修道院ではロウソクを作るため、養蜂(ミツバチを飼うこと)を行い、蜜蝋を採っていたので型に蜜蝋を塗ることを思いついたとされています。

ひとこと

今回は、カヌレについて書かせていただきました。

カヌレは、

  • フランス・ボルドー地方の伝統菓子
  • イギリスの「プディング」や「マフィン」が原型
  • 修道院の尼さんが開発し、菓子職人が現在の形に進化させた

とザックリこんな感じです。

発祥に関しては「諸説あり」なので、一番有力なのは現状コレっといった感じです。

フランス菓子の原点にはところどころ尼さんがでてきますが、「昔の尼さんって何者?凄すぎないか?」と思ったりしています(笑)。

なんにせよ、尼さんたちや菓子職人のおかげで現代のカヌレが食べられるので感謝しかありません^^

タイゾー
タイゾー
ここまで、読んでくれてありがとうございました。

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ABOUT ME
タイゾー
キャリア約10年の元パティシエ兼個人投資家です。美味しいもの食べて、お金にこまらない生活をめざして活動中。ぼくの情報でみなさんの幸せを少しでも役たてたらうれしいです。製菓衛生師、ファイナンシャルプランナー3級
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