お菓子の豆知識

シフォンケーキとは?~生まれたルーツと今さら聞けない3つのギモン~

タイゾー

今回は、みんな大好き『シフォンケーキ』のお話です。

シフォンケーキは、メレンゲを合わせて作るふわっふわな食感が特徴のケーキです。

軽くて食べやすいのが女性にも人気で、今では「紅茶」や「抹茶」などバリエーションも豊富ですね。

でも、そんな『シフォンケーキ』がいつ生まれたか?

そして・・・シフォンケーキのレシピは20年も門外不出だったことをご存じですか?

もしも、「知らない!」という方は、今回の記事を読んでもらえたら楽しめると思いますよ。

 

だもんで、今回の記事は、

  • シフォンケーキとは?
  • シフォンケーキが生まれたルーツ
  • シフォンケーキの今さら聞けない3つのギモン

などなどを知りたい方に読んでもらいたい記事です。

シフォンケーキのことを、より深く知ってもらえたら嬉しいです。

 

ちなみに、

タイゾー
タイゾー
僕はオーガニックパティシエ歴約10年の元パティシエです。お菓子のことやレシピについて発信していますので、よかったら参考にしてください。
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シフォンケーキとは?

シフォンケーキは、空気をたっぷり含んだメレンゲに卵黄・砂糖・薄力粉・植物油などをあわせて焼き上げたふんわりしたケーキです。

シフォン(shiffon)は英語で「薄い絹の布」という意味。

絹のように柔らかく、なめらかな生地ということから名づけられたそうです。

シフォンケーキが生まれたルーツ

シフォンケーキはいつ?誰が?つくったの?

シフォンケーキは、1927年にアメリカのロサンゼルスで「ハリー・ベーカー」さんによって生み出されました。

パンの卸業をしていた「ハリー・ベーカー」さんは、アパートの一室を秘密の厨房にして、1日40台以上のシフォンケーキを焼いていたそうです。

そのシフォンケーキは、数多くの有名人にも食べられ評判になっていました。

シフォンケーキの元になったケーキ

アメリカには、卵白だけで作る「エンゼルフードケーキ」というものがあり、コレがシフォンケーキの原型ではないか?

と、言われているそうです。

エンゼルフードケーキは、シフォンケーキのようにふわふわでしたが・・・油脂を入れないためコクが足りませんでした。

そこに植物油を足してコクのあるシフォンケーキが生み出されたのではないか?と考えられています。

なぜ?20年間もレシピを秘密にしたのか?

シフォンケーキを開発したハリーさん・・・

1927年から20年もの長い期間、誰にもレシピを教えずに作り続けていたそうです。

この秘密のレシピは、1947年にゼネラルミルズ社に売却されて、シフォンケーキブームが起こりました。

ではなぜ?レシピを隠していたのか?

その理由として考えられているのが、時代背景です。

ハリーさんがレシピを隠していた時期は、世界大恐慌(1929年~1933年)や第二次世界大戦(1939年~1945年)があり隠さざるえなかったと思われます。

ケーキは嗜好品ですので、経済が不安定な状態では、あまりよく思わない人もいたはずですからね。

タイゾー
タイゾー
戦争によって、シフォンケーキがなくならずに済んだことを本当に良かったと思います。

シフォンケーキの今さら聞けない3つのギモン

バターではなくサラダ油を材料に使うのはなぜ?

生地の全体に油脂を行きわたらせ、ふわっふわな柔らかい触感にするため

サラダ油のように常温でも液体状の油は、生地を膨らませるグルテンをなめらかにして伸びを良くする働きがあります。

バターを使った場合よりもふんわりと膨らみやすく、軽くてボリューミーな状態の生地に焼き上げるできるんです。

タイゾー
タイゾー
最近では、サラダ油の代わりに『オリーブオイル』『ごま油』をいれる方もいますね。

シフォンケーキの型に油を塗らないのはなぜ?

シフォンケーキがしぼまないように型にくっついて支えてもらうため。

スポンジやパウンドケーキは型に、紙をしいたり、油を塗ったりして型から取りやすくします。

でも、シフォンケーキは卵の比率が多く、小麦粉が少ないので、スポンジのような型で焼くと『ふわ~』っと膨らんでもそのまましぼんでしまう。

ふわふわな食感を残すために、型からはがれにくくして焼き上げるんです。

シフォンケーキ型の真ん中に穴が空いているのはなぜ?

生地が生焼けになるのを防ぎ、ふわっふわにするため。

真ん中の穴からもしっかりと火を入れて焼き上げることで、シフォンケーキ独特のふわふわの食感に仕上げることができます。

「型に油を塗らない理由」と同様に、型の真ん中にも生地をくっつけて、しぼまないように支えてもらう効果もあります。

タイゾー
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逆さにして冷ますのも、ふわっふわを残すための手段です。

ひとこと

今回は、シフォンケーキについて書きました。

シフォンケーキは、

  • 1927年アメリカで誕生
  • ハリーベーカーさんが生みの親
  • ふわっふわのために工夫されている

シフォンケーキのことを知れば知るほど、『ふわっふわ』のために工夫しつくされたケーキであることがわかります(笑)

日本人は柔らかい食べ物が好きなので、シフォンケーキが多くの人に人気なのは納得できる理由ですね。

というか、シンプルに美味しいですよね。

シフォンケーキは、お菓子作り初心者の方でも、作りやすいケーキなので好きな方は自分で作ってみてはいかがでしょうか?

https://sirokuroleon.com/%e3%80%90%e3%82%bb%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%81%ae%e3%82%b7%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%b3%e7%b4%99%e5%9e%8b%ef%bc%91%ef%bc%95%e3%8e%9d%e3%80%91%e3%82%92%e4%bd%bf%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%82%b3/

タイゾー
タイゾー
ここまで、読んでくれてありがとうございました。

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ABOUT ME
タイゾー
キャリア約10年の元パティシエ兼個人投資家です。美味しいもの食べて、お金にこまらない生活をめざして活動中。ぼくの情報でみなさんの幸せを少しでも役たてたらうれしいです。製菓衛生師、ファイナンシャルプランナー3級
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