【なぁぜなぁぜ】男に仕事を教えたくないというパティシエの理由

タイゾー

僕はパティシエを約10年やっていたタイゾーと言います。

その長いパティシエ経験の中では『俺は男に仕事を教えたくない』という変わり者のパティシエがいました。

最初はサンジみたいだな・・・「エロ親父め」と思っていたんですが・・・

(出典:ワンピースより)

話を聞いてみるとむしろまともで真面目なパティシエだという印象をうけました。

僕にも共感できたので、思い出ばなし感覚で書いていきます。

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男に仕事を教えたくない理由

男に仕事を教えたくない理由としては、

『男だと一生仕事に困らないように真剣に育てなきゃいけないからな。女の子なら結婚して辞めちゃうから男より気が楽だよ』

とのこと。

パティシエを育てるなら技術も知識も経験も伝えられることは伝えたい・・・しっかりした真面目なパティシエだからこそ、悩んだわけですね。

女にしか教えないようなエロ親父ではなかったというわけです。

 

令和的には、男女平等じゃない~とか言う方もいるかもしれませんが、僕も年をとって教える立場になった今、『うむ、言いたいことはわかる』と感じています。

具体的には、

  • もっと気楽に働きたい
  • 嫌われたくない
  • 常識が変わってきている

こんな理由があるからでした。

もう少し詳しく書いていきますね。

 

ちなみに、男の菓子職人は「パティシエ」女性の場合は「パティシエール」と呼びます。

ここから先はパティシエ=男という意味で読んでいってください。

もっと気楽に働きたい

40・50歳を超えて技術的な成長や出世を望み更なる努力をするよりも、いままで培ってきた技術・知識・経験で余裕を持って働きたいと思うのはどの業界でもあると思います。

パティシエとして、

  • 好きなケーキを作ったり
  • お客さんと話す時間を作ったり
  • 仲間と雑談する時間を作ったり
  • 勝手にまかないを作ったり

と、最低限の仕事はこなしつつ楽しみながら働きたいとのことでした。

職人と言っても「人」ですからね、人間国宝のように永遠に死ぬまで技術を追求する人ばかりではないです。

いままで頑張ってきたし、定年までのカウントダウンも始まったし、気楽に働きたいという気持ちはわかるな~と感じましたね。

嫌われたくない

パティシエに一生仕事に困らないように育てるなら、自分が何十年もかけて得た知識や技術をギュッと凝縮して部下に教えていくことになります。

技術や知識を受け止めてくれる子でしたら問題ありませんが、多くのパティシエ見習いは

  • 言われたようにできない
  • 細かいことを言われるのがイヤ
  • 自分がやりたいことと違う

などなど理由はたくさんあれど辞めてしまう子が多いのがパティシエ業界です。

 

パティシエとしても、

必要以上に期待はせず、嫌われない程度にしっかり優しく教えて、できない仕事は自分でやるくらいでいい

と言っていました。

教える側としても、将来困らないようにと一生懸命教えても辞められてしまうと・・・普通に凹みます。

そんな経験をしてきたパティシエであれば、年取ってから部下に嫌われたくないと思うのは当然と言えば当然なのかもしれません。

常識が変わってきている

シェフクラスになると年齢的にも40代・50代以上の人がほとんどです。

新卒の子との年齢差も20歳以上離れてしまうことが普通になります。

ジェネレーションギャップは当然のことながら、

  • 昔は素手の作業が普通だが、今ではゴム手袋着用が必須
  • カロリーの表示も義務化
  • タバコを吸いながら作業はもうできない(昔はあったらしい)

など、20年以上も時間が過ぎれば『常識』や『法律』のほうが変わることも結構あります。

 

学校で習ってる内容も、ちょこちょこ変わってきてるようだし、年の離れたおっさんパティシエが教えるより年近いやつが教えた方がいいだろう。

とのことでした。

もちろん、気づいたことは軽く教えていたようですが、なるべく口をだすのは辞めようと意識してパチンコに行くようにしたそうです。(オーナーなので自由)

一理あるなと思いつつ、教えるのがめんどうだから言い訳にしているような話でした。

ひとこと

今回は、パティシエを育てたくねぇと言っていた方の話でした。

その理由としては、

  • 楽しく気楽に働きたい
  • 厳しく教えて嫌われるのはイヤ
  • 世の中の常識が変わってきて教えられない

などがありました。

元々、部下のことなんて考えない人ならだれでも使える人が来ればいいやと考えて雇うでしょう。

真面目なパティシエだからこそ、仕事で困らないように育てるのは荷が重いなと感じたということでした。

 

僕も部下をもった時は「この教え方でよかったか?」「ちゃんと伝わったかな?」っと悩みながら教えたものです。

若いときはわかりませんでしたが、今では共感できますね。

タイゾー
タイゾー
ここまで、読んでくれてありがとうございました。

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ABOUT ME
タイゾー
キャリア約10年の元パティシエ兼個人投資家です。美味しいもの食べて、お金にこまらない生活をめざして活動中。ぼくの情報でみなさんの幸せを少しでも役たてたらうれしいです。製菓衛生師、ファイナンシャルプランナー3級
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